日本の消費者金融市場は大きく揺れており、市場規模と貸金業者数の両方が減少傾向にあります。
(社)日本クレジット産業協会の『消費者信用統計』によると、日本の消費者ローン市場における消費者金融会社の信用供与残高は、2002年から2005年までの間では10兆円前後で推移していましたが、2006年からは急速に減少に転じ、2007年末の時点ではピーク時に比べ、約2割強減少の8兆円となっています。信用供与額を見ても同様の動きを示しており、2001年のピーク時に10.6兆円であったのが、2007年末では22%減少の8.2兆円となっています。
一方、マーケットの参加者数も急激に減少しています。金融庁の統計資料によると、2006年3月末に14,236社あった貸金業登録業者数が減少の一途を辿り、2009年6月末現在では5,478社まで急減しています。利息返還問題や貸金業法改正といった経営環境の悪化を背景に、大手外資系企業の事業売却をはじめ、中堅・中小業者の経営破綻や廃業、鉄道系・自動車系クレジットカード会社のキャッシングビジネスからの撤退などが相次ぎ、この3年間で約6割の貸金業者がマーケットから姿を消しています。
このように、2006年1月の利息返還請求に関する最高裁判決および同年12月の改正貸金業法の成立を機に、日本の消費者金融マーケットは大きく揺れています。総量規制、上限金利の引き下げといった法改正による市場規模の縮小、利息返還による経営体力の消耗、更には足元の景気低迷、調達環境悪化などの要因により、消費者金融業界はかつて経験したことがないほどの厳しい局面に直面しています。 |