「総合金融化戦略」導入の背景

1967年の創業以来、アイフルは無担保ローンビジネス市場の成長とともに歩み続けてきました。しかし、無担保ローン市場の成熟化や競争の激化、少子高齢化の進展に伴う対象顧客層の減少といった局面の到来が予想される中、無担保ローンに固執した守りの経営をしていては残高成長や利益成長が鈍化するのは時間の問題であります。実際、米国ではリテール金融市場の成熟化と競争激化が進んだ結果、サブプライムローンだけに特化したモノライン企業は衰退し、商品の多様化や総合化を進めた企業が生き残り、成長を遂げるといった現象が見られました。
一方、無担保ローン市場だけでなく消費者信用市場全体を俯瞰してみると、クレジットカード市場や事業者ローン市場などでは、まだ高い成長が見込め、数多くの有望なビジネスチャンスが存在しています。そこで、7年前から本格的に取り組みを始めたのがアイフルグループの「総合金融化戦略」であります。これは、無担保ローン市場の成熟化と競合激化といった状況に対応するために、消費者信用市場全体を対象に、事業領域を拡げ、商品や顧客獲得チャネルを多様化しながら収益性・安定性・成長性を確保するという戦略であります。既に、信販・クレジットカード大手であるライフの買収をはじめとするM&Aの結果、アイフルのビジネスラインは、それまでの従来型消費者金融だけのシンプルな事業内容に、「クレジットカードによるショッピング・キャッシング」、「個品割賦販売」、「銀行信用保証」などが新たに加わり、「リテール総合金融企業」へ向け、大きく変貌しました。