社長メッセージ

株主・投資家の皆様へ

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
アイフル株式会社代表取締役社長の福田でございます。

この度は、当社のIRウェブサイトにアクセス頂きまして、誠に有難うございます。このウェブサイトでは、当社グループのニュースリリース、各種財務データ、経営戦略のプレゼンテーションなど、幅広いディスクロージャー資料を掲載しております。是非、ご覧頂き、当社グループの現状、今後の経営戦略などをご理解頂く一助となれば幸いです。

1. 2008年3月期におけるグループ連結業績

2008年3月期における当社グループの連結業績は、営業債権の良質化に向けたグループ全体の与信基準厳格化による営業貸付金残高の減少、及び新貸金業法の完全実施に先駆け、18%以下の新金利商品の積極販売により営業貸付金利息収入が減少し、連結営業収益は4,057億円、前期比18.7%の減少となりました。

一方、貸倒関連費用の減少、利息返還損失引当金の一部取り崩しによる利息返還関連費用の低下、並びに2007年1月に公表した「アイフルグループの組織再編・コスト構造改革案」が順調に進捗していることによって、連結営業費用は前年同期比43.6%減の3,740億円となりました。この結果、連結営業利益は317億円、経常利益は320億円、当期純利益は274億円となっており、2007年3月期の利息返還関連引当金の計上による赤字決算から黒字に転換致しました。

また、サブプライムローン問題が深刻化するなか、当社グループの財務基盤を強化すべく、持続的な再成長に必要な原資を確保するため、2008年2月に500億円の第三者割当増資、および700億円の強制転換型転換社債を発行致しました。今回の資本増強策の実施によって、2008年3月末における当社グループの自己資本比率は前年同期比4.2ポイント上昇の15.6%(強制転換型社債の700億円を含むと19.1%)となっており、大幅な信用補完が達成できております。

2. 事業環境および今後の見通しについて

2006年12月に成立・公布された貸金業関連法の改正は、日本の消費者金融市場にかつて経験したことがないほどの変革をもたらそうとしています。上限金利の引き下げや総量規制の導入など業界への規制強化によって、経営体力が比較的に弱い中小貸金業者が淘汰され、市場の寡占化が急速に進み、またマーケット自体が一時的に混乱状態に陥り、信用収縮が起こることも想定できます。短期的には、各社の与信基準厳格化による営業貸付金の減少や不良債権の増加による貸倒コストの高騰も見込まれ、収益への影響は避けられない状況です。しかし、このような厳しい時期は一時的なものであり、その後は資金供給者の減少によって、競合が緩くなり、総量規制の影響で債権質は良化し、貸倒コストも大幅な減少に転じます。

また、任意ゾーン金利の撤廃により、債権ポートフォリオの入れ替えが進み、対象債権の減少に伴い、利息返還金の発生も終息していくと予想されます。短期的には厳しい経営環境が続くものの、中・長期的には残存者利益を享受し、再び成長ステージに移行することができると当社は考えています。

3. 「再成長ステージ」を迎えるために

短期的な厳しい時期を乗り越え、次なる成長ステージに突き進むために、アイフルグループは独自の総合金融化戦略のもと、ビジネスモデルの再構築を早急に進めています。無担保ローン事業やクレジットカード事業など「消費者向け金融ビジネス」においては、当社グループの中核事業と位置づけ、経営資源の集中を図りつつ効率化の向上を実現します。

具体的な施策としては、
1.徹底したコスト構造改革の断行とグループ子会社の再編
2.与信基準の厳格化によるクレジットコストの低減
3.新たなスコアリングシステムの構築および新商品の開発
4.債権ポートフォリオの多様化
これら4点を更に推進し、高リスクの無担保ローンの構成比を現在の64%から中長期的に50%まで引き下げ、成長分野の事業者ローン、クレジットカード事業、銀行保証事業を拡大してまいります。

また、これまで蓄積してきた中小企業・個人事業主向けの与信ノウハウを活かし、グループ全体の集客・販売シナジーの体系化を実現しながら、第二の収益基盤として「法人向け金融ビジネス」の積極拡大を図ります。さらに、海外進出や派生事業への新規参入も視野に入れ、新しい事業の育成にも注力してまいります。このように、「リテール分野における総合金融化戦略」をグループ総力で推進することによって、少なくともROA1.5%以上を確保できる強靭なビジネスモデルを早急に実現致します。

4. アイフルは新たな道へ

アイフルグループの存在価値は、企業価値を高め、ステークホルダーの皆様の期待に応えることにあります。現在、お客様第一主義の徹底とコンプライアンス態勢の確立に向けて、全社をあげて改革に取り組んでいます。そして次なる成長を見据えて、総合金融化戦略の推進によるビジネスモデルの再構築を加速しています。

真に社会から信頼される企業を、更なる成長を遂げる企業を目指して、我々はこの変革を「第二の創業」として胸に刻み、社員一人ひとりが強い信念を抱き、たゆみない改革を実践してまいります。株主・投資家の皆様におかれましては、これからのアイフルグループの取り組みに、ご指導ご支援を承りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

敬具

2008年5月
代表取締役社長
社長執行役員

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